京都の寺社−今昔−写真比較   Toshiさんのホームページへ戻る


昭和40年代(学生であった頃)東京から足繁く京都に通って、京都の寺社を巡礼してきました。
それが50歳を超えてから突然に京都に引っ越してきました(参照:東京から引っ越してきた人の作った京都小事典)。
昭和40年代に撮った写真を見返して、今はどうなっているのか。写真を頼りに昔の角度でもう一度写真を撮り直しています。
そこで「京都の寺社−今昔−写真比較」ということになりました

写真比較のポイントを説明しておきます。
地域 寺社(通称) 正式名称
宗派など
一言 参拝に好ましい時期
洛中 孤篷庵 臨済宗大徳寺塔頭 「忘筌の間(席)」の明り取りには誰もが感動する
大徳寺の“今昔写真”も掲載しておきます
特別公開時期を見逃さずに
明かりを感じられる天候・時刻に
真珠庵 臨済宗大徳寺塔頭 天下一の「七五三の庭」に巡り合える 特別公開時期を見逃さずに
可能なら新緑の頃の午前中に
芳春院 臨済宗大徳寺塔頭 呑湖閣へ渡る「打月橋」から
蓮の花を見たい
春と秋の「定期拝観」の時期を見逃さずに
高桐院 臨済宗大徳寺塔頭 楓の木を見たくなったら是非
その他大徳寺塔頭の“今昔写真”もいくつか掲載してあります
紅葉の頃
洛中ですので少し時期が遅い
北野天満宮 −−−− 毎月25日は「天神さん」です
「お寺でない」ついでに、御所の“今昔写真”もいくつか掲載しました
梅の咲く早春
比較的早くから咲きます
東寺 八幡山教王護国寺
東寺真言宗総本山
五重塔がひときわ際立つ(世界遺産リスト登録) 「弘法さん」(毎月21日)が楽しい
洛東 東福寺 慧日山
臨済宗東福寺派大本山
洛東南部随一の紅葉の名所。広大な境内、多くの塔頭も楽しめる
東福寺塔頭である芬陀院(通称:雪舟寺)の“今昔写真”も掲載しました 近くの西本願寺の今写真はこちらへ
勿論紅葉の頃
通天橋は大混雑ですが
泉涌寺 御寺泉涌寺
真言宗泉涌寺派総本山
洛東の最南、いつも変わらぬ静けさが漂う
大門から見下ろす仏殿は珍しい配置                近くの東本願寺の今写真はこちらへ
いつも塵一つない
つつじの頃も美しい
清水寺 音羽山
北法相宗大本山
ほとんどの観光客が訪れるお寺です(世界遺産リスト登録)
                           近くの智積院、三十三間堂の今写真はこちらへ
落日の時分京都の街が赤く見えます
青蓮院 天台宗 粟田口」を歩くだけで
青蓮院の佇まいを味わうことができる       近くの高台寺の今写真八坂神社の今写真はこちらへ
庭を見るなら皐の頃
南禅寺 瑞龍山
臨済宗南禅寺派大本山
方丈庭園「虎の子渡し」は枯山水の代表作です            近くの知恩院の今写真はこちらへ 観光客の少ない時を狙って
金地院 臨済宗南禅寺塔頭 「虹の窓」障子を持つ茶室「八窓席」、
「猿猴の襖絵」が見られる                     近くの霊鑑寺の今写真はこちらへ
「虹の窓」が見える夏の晴れた日の昼前
法然院 善気山萬無教寺
単立浄土系
玄誉萬無が「獅子谷(ししがやつ)」に開いた洛東の名刹
茅葺の山門、砂文の白砂壇が印象的            近くの金戒光明寺(黒谷)の今写真はこちらへ
椿、紅葉の頃は勿論
どの季節も雨の日が似合う
銀閣寺 東山慈照寺
臨済宗相国寺派
修学旅行生の多くが訪れます(世界遺産リスト登録)   近くの真正極楽寺(真如堂)の今写真はこちらへ 寒いですが雪景色も趣があります
洛北 詩仙堂 六六山詩仙堂丈山寺
曹洞宗永平寺派
すべてに「丈山の風雅」が感じられる
寺というよりやはり「山荘」                    近くの円光寺の今写真はこちらへ
皐の頃
曼殊院 天台宗 霧島つつじ、紅葉で賑わう
洛北屈指の門跡寺院                        近くの林丘寺の今写真はこちらへ
霧島つつじの頃
蓮華寺 帰命山
天台宗山門派
「蓮華寺形」として知られる二基の石灯篭を持つ洛北の古刹
昔は穴場的寺院だったのですが                   北方の延暦寺の今写真はこちらへ
銀杏が黄色くなる頃
三千院 魚山
天台宗
洛北で「極楽浄土」を見ることができます
私のお気に入りの一つである古知谷阿弥陀寺の“昔写真”も掲載しました
勿論紅葉の頃
緑の頃も眼にやさしいですが
寂光院 清香山玉泉寺
天台宗
女性の参拝者が多い 哀れを感じさせる晩秋はいかが
光悦寺 大虚山
日蓮宗
優美な姿の鷹ヶ峯を背景に「光悦の文化」が感じられる 晴れの日が似合う
洛西 龍安寺 大雲山
臨済宗妙心寺派
謂わずと知れた枯山水を代表する石庭(世界遺産リスト登録)
「吾唯足知」の蹲も有名
侘助椿の咲く頃
等持院 萬年山
臨済宗天龍寺派
「足利尊氏」が創建
立命館大学のすぐ近くにあるが今なお訪れる人は少ない
早咲き椿(有楽椿)の頃
妙心寺 正法山
臨済宗妙心寺派
京都で一二の「寺領の広さ、塔頭の多さ」を誇る
ゆっくり静かに巡礼ができる
静かになりたいときにいかが
法金剛院 五位山
律宗唐招提寺派
双ヶ岡の麓に待賢門院が復興させた寺
「青女の瀧」のある浄土式庭園でも有名
8月上旬
蓮の咲く時刻は「極楽浄土」を思わせる
仁和寺 大内山
真言宗御室派総本山
いつも静かな門跡寺院(世界遺産リスト登録)
御室」の名で愛されている
御室桜の頃
(染井吉野より1〜2週間遅い)
神護寺 高雄山神護国祚真言寺
高野山真言宗遺跡本山
空海も住寺、最澄も講義したこともある高尾の古刹 高雄は紅葉に尽きる
西明寺 槙尾山
真言宗大覚寺派
三尾の中でも槙尾は訪れる人は少ない 寺裏の紅葉を見ながら散歩
高山寺 栂尾山
単立真言宗御室派系
三尾もここまでくると栂尾は奥深い(世界遺産リスト登録) 栂尾の紅葉はしっとりとした深紅
鹿王院 覚雄山宝幢禅寺
臨済宗天龍寺派
足利義満が建立した古刹、嵐山でこの静けさは貴重 6月下旬、沙羅双樹の花の咲く頃
天竜寺 霊亀山天龍資聖禅寺
臨済宗天龍寺派大本山
夢窓疎石開山の格調高い禅寺(世界遺産リスト登録) 嵯峨野散策の1歩目にいかが
落柿舎 −−−− 俳人らしい風流を感じさせる
去来の閑居
日の落ち始めの時分が風流
祇王寺 往生院祇王寺
真言宗大覚寺派塔頭
楓の林を味わいながら
「平家物語」を片手に「祇王の墓」参り
混雑覚悟で、紅葉の頃に
嵯峨釈迦堂 五台山清涼寺
浄土宗
法然も念仏開宗探索のため七日間「参籠」した寺 ぶらりと散歩
大覚寺 嵯峨山
真言宗大覚寺派大本山
大覚寺境内全域が国指定史跡
時代劇の撮影にもよく使われる大沢池付近の「名古曽滝」跡は国指定名勝
大沢池なら中秋の名月に
苔寺 西芳寺
臨済宗天龍寺派
夢窓国師作庭の「心字池」を中心にした池泉回遊式庭園は世界遺産リスト登録 苔の色が深くなる梅雨の頃
地蔵院 衣笠山
単立臨済系
「地蔵院」は多いので「竹の寺」と呼ぶ方がわかりやすいか 竹・苔など緑鮮やかな頃
浄住寺 葉室山
黄檗宗
洛西の数少ない「黄檗宗寺院」訪れる人は稀 いつも静かです
花の寺 小塩山大原院勝持寺
天台宗
佐藤景清が「西行」になった寺 桜の頃は「花の寺」の名に相応しい
紅葉も素晴らしいですが
善峰寺 西山
単立天台系
天然記念物「遊龍の松」がある つつじの頃
光明寺 報国山
西山浄土宗総本山
法然が布教した「粟生(あお) 洛西で紅葉を見るなら
洛南 勧修寺 亀甲山
真言宗山階派大本山
時代劇にも出てきそうな寺景の「かじゅうじ」 名神高速の騒音の少ない時分
随心院 牛皮山
真言宗善通寺派大本山
言い伝えではあるが「小野小町」を偲べる寺 梅の頃
醍醐寺 醍醐山(深雪山)
真言宗醍醐派総本山
五重塔、金堂からは平安の心を感じることができる(世界遺産リスト登録)
醍醐寺塔頭三宝院の“昔写真”も掲載しました
春、桜の頃がベスト
萬福寺 黄檗山萬福禅寺
黄檗宗大本山
中国寺院を髣髴させる 普茶料理を味わいながら
興聖寺 仏徳山
曹洞宗
琴坂をゆっくり歩きたい 紅葉の頃
平等院 朝日山
単立寺院
鳳凰堂は西方浄土と見紛う(世界遺産リスト登録)          近くの石峰寺の今写真はこちらへ 夕陽・夕焼けの時分

番外編(種本以外、寺社以外などの「今昔−写真比較」(ただし京都に限る))

分類 分類説明 掲載した写真 一言
大和(京都府)の今昔 種本の姉妹本『川勝政太郎「大和古寺巡礼」(社会思想社、絶本)』から 恭仁京、海住山寺、浄瑠璃寺など 住所として京都の寺社だけを取り上げました
その他の今昔 寺社以外も含めて昭和40年代の京都の写真から 種本記載以外の寺社+街角(京都) あまり昔の写真はありませんが